水族館とドーパミン
水族館は、学びの宝庫です。今回はドーパミンと水族館をテーマにした記事です。
目次 - Contents -
水族館の雰囲気
多くの水族館では、まるで自分が海の中へ入っているような感覚になるよう設計されています。このような感覚は非日常で水族館に行かなければ味わえません。
こういう体験がこどもの脳には良いのです。
ワクワク感が止まらないお子さんもいると思いますし、怖いと思うお子さんがいるかもしれませんが、この非日常の体験を好奇心につなげることができれば水族館は最高の教室となります。
ドーパミンをいかに出すか
ドーパミンは、美味しいものを食べたり、楽しいことをしたり、ギャンブルをしたりすると大量に出ることがわかっています。このドーパミンは中毒性があり、一度快感を覚えると依存症に陥ります。
中毒性と聞くとあまり良い印象は持ちませんが、教育現場においていかにドーパミンを出して勉強習慣をつけるかの研究が今盛んに行われています。
例えば、難題に取り組みそれを解決した時、ドーパミンが出て「またやりたい」と思うようになります。これは勉強でも同じで難しい問題を解けると脳はまた同じように難しい問題を解きたいと思うようになります。
親がこのような状況をいかに作ってあげるかがこどもの成長の鍵となるのです。
水族館でドーパミン
水族館が好きな子は水族館では興奮状態になり、ドーパミンが大量に出ています。脳が活性化されているので、そこで見たアザラシやペンギン、サメなどの名前を瞬時に覚えることができるようになります。
家に帰ると、今日見た魚たちの話をするかもしれませんし、図鑑を見て笑顔になっているかもしれません。
また水族館に行きたくてたまらない状態になっているはずです。そうなると親ができることの8割は終わったようなもので、あとは定期的に水族館に連れて行って一緒に魚について学んだり、こどものを話を聞いてあげるだけで、いつの間にか子供は魚博士になっていることでしょう。
魚が苦手な子
もし子供が嫌がれば無理強いは絶対にダメです。潔く諦めましょう。子供はいろいろなタイプがいるので、水族館がダメでも他のものに必ず興味を持ちます。その時を待てば良いのです。
魚の名前がわからなくても別に困りませんし、食べることが好きな子は食事の際に魚の名前を覚えることもできます。
一番大切なことは、全てに興味を持つ子を育てることではなく、子供が興味を持ったことで学ぶ習慣をつけてあげることなのです。
美術館でも、動物園でも、科学館でもいろいろな場所へ連れて行ってあげてください。そしてこどもの大好きなものを見つけてあげてください。
それが学校の勉強や将来につながるのです。
2017年4月30日