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幼児の正座の仕方、方法

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日本伝統の正座、幼児にとって良いことでしょうか?

正座の歴史

日本古来から正座をしていたと思われていますが、実は正座が普及したのは江戸時代と言われています。それまでは、胡坐(あぐら)や立膝を立てて座っていました。茶道ですら胡坐をかいて座っていた可能性が高く、その証拠に千利休の肖像画は胡坐で描かれています。

ではどうして正座が広まったかと言えば、諸説ありますが、江戸時代の参勤交代で大名たちが将軍を迎える際に正座で迎えるように決められたからと言われています。それまでも仏教やお偉い様を迎える際に使われていたこともありますが、普及したのは間違いなくここ100年の間でしょう。

正座は膝に悪い?

幼児の骨は柔らかく、変形しやすいので正座をするとかかとが外にねじれた状態になるので、極力控えた方がよいかもしれません。ただし、実は本当に膝に悪いかは専門家によっても意見が分かれるところです。

例えば武道をやっている人が、すべて膝が悪いかと言えばそうではないし、正座をしていなくても膝が悪い人もたくさんいるでしょう。実は、膝に悪いと言われている最大の根拠は、膝が悪い人が正座すると膝が痛いということです。

そんなことは当たり前のことで、膝が痛い人は正座であれなんであれ膝を曲げれば痛いのです。

正座に関してはあまり神経質にならずに、学校や習い事で正座をする機会があってもあまり気にする必要はないと思います。

正座は姿勢に良い?

デメリットの話をしましたが、正座にはいくつかメリットがあります。

一つ目は、姿勢が良くなることです。正座をする時は、かかとが骨盤を起こしてくれるので背筋が伸びた状態になります。この状態は普段猫背のせいで倒れている骨盤や丸まっている背中を正してくれます。

二つ目は、腹横筋という筋肉が鍛えられることによって内臓の位置が正常に戻り、機能が回復するだけではなく見た目もきれいになります。

最後に、正座になれることができる。法事等の時にしっかりとした正座で座れると大変美しいです。ここ100年で普及した正座であっても立派な日本文化です。きれな正座を身につけることは教養ある日本人の第一歩です。

幼児に正座をさせたいときは?

おすすめは、ふかふかのベットの上でさせる方法です。これなら膝を炒める心配もありませんし、足が痛くなりにくいのでお子さまも楽にできます。時間は毎朝1分ほどで良いと思います。

ただし柔らかすぎるベットは違う負担が増える可能性もありますので、柔らかい座布団程度の布団が丁度良いと思います。

姿勢が良いことは、一生の財産です。ぜひ負担の少ない方法で、正座ライフを楽しんでください。

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