1万時間の法則 1日2.7時間の勉強
1万時間でその道のプロになれる法則を教えます。
目次 - Contents -
ある分野で優秀とされる子の努力の時間
アメリカの名門音楽アカデミーのバイオリニストを対象とした調査で、「トップ」「優秀」「平凡」の三つのクラスの子に演奏歴とトータルの練習時間を聞いた結果、演奏歴に違いはなかったものの、トータルの練習時間に大きな差がありました。
トップクラスの子で、これまでの練習時間のトータルは平均1万時間で、優秀の子で平均8000時間、平凡の子で平均4000時間と大きな開きがあった。
これは才能に関係なく、毎日の練習時間の多さで演奏能力が高まることを示す資料として、意味のある調査結果だと思います。
2.7時間の努力を10年間
では1万時間を超えるためには毎日どれだけ練習しなければいけないかと言えば、10年間続ければ1日2.7時間、5年間なら5.4時間です。
この数字、お子様を持っている方ならかなり難しい数字だと感じるのではないでしょうか?
子供の集中力はあまり長くはあまりせん。また毎日2.7時間、ずっと横についてあげるのもさすがに難しいでしょう。
努力できる状態にする
この2.7時間をクリアするためには子供の好きなことを見つけることが大事です。嫌いなことを毎日約三時間こなすのは、子供にとってはかなりの苦痛です。
努力と思わず熱心にできることを探すのが重要なのです。
ですのでいろいろなことをやらせてみたり、外へお出かけしたりするのも良いでしょう。子供が夢中になれることを一緒に探してあげることが親の役目なのかもしれません。
努力を持続させる方法
しかしいざ興味があるものを見つけても周りのフォローがなければ興味を失うこともあります。
子供を褒める
まずは、子供を褒めずにけなしてしまうこと。これは絶対にやってはいけません。厳しくして、それでも続けられるものが本物だと思う方もいるかもしれませんが、子供の世界はとても狭く、身近な存在に大好きなことをけなされることでモチベーションが下がってしまいます。
どんな状況でも好きなことをやり通すことができる子供はごくごく少数だと思った方が良いでしょう。
集中できる環境を整えること
次に大切なのは、子供の環境を整えてあげることです。部屋を綺麗にするのはもちろんのこと、しっかりとした休息、睡眠なども必要です。睡眠は何より優先されるもので、これを削るのは受験や発表会などのある一時期だけと思ってください。
良い指導者を見つける
1万時間を越えれば誰でもプロになれるかといえば実はそうではありません。やはり適切に指導してくれる人が重要です。イチローにとってのお父さんや、杉山愛さんにとってのお母さんは稀なケースで、王道は実績のある人にコーチを頼み、そして親自身もしっかり勉強することが大切です。
ライバルや仲間がいる環境
最後に大切なことは、一緒に切磋琢磨することができるライバルや仲間がいることです。そしてその夢を叶えた人が近くにいることも大事です。人から良い影響を受けることがとても大切なのです。
才能が左右される分野もある
最後に生まれ持った才能が、左右する場合もあることを常に意識しなければなりません。
例えば背が高い両親から生まれた子は、競馬のジョッキーになれる確率はかなり低くなります。体重が軽い選手の方が有利だからです。
身体的な特徴は遺伝の影響を受けやすいので、そのようなことも考えながらたくさんの選択肢を与えてあげることが大切です。
2017年7月9日