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幼児からの先取り教育は必要か? デメリット編

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今回は、先取り教育のデメリットを紹介します。

先取りのデメリット

先取りは良いことばかりではありません。一歩間違えれば、「やらない方がましだった」という結果になることも。先取りは素晴らしい勉強方法の一つですが、デメリットをしっかり認識してより良い先取り学習を目指しましょう。

 

学校と上手くいかない

学校生活を送る上で、先取り学習はマイナスに働く事があります。

授業に集中できなくなる点と先生に良い印象を持ってもらえない点の二つです。

先取り学習をしても全ての子が集中しなくなるわけではありません。出来ることでより集中出来る子もいれば、同じ勉強に飽きてしまう子もいます。もし自分の子が授業に飽き性で集中できなくなる子である場合、対策が必要です。

また習っていない漢字の使用や、習っていない解法をすることで叱られる経験をする子は少なくありません。

本来であれば、勉強意欲のある子を叱るなんてことはあってはいけませんが、先生も人間ですので、つい自分の授業をないがしろにされている感じがするのでしょう。

しかし世の中には、こういう先生とも上手に付き合える子がいます。それは、できることを大っぴらにしない子です。子供に対してそのようにしなさいとは言えないかもしれませんが、気分を害する先生もいるということを先に教えておいても良いかもしれません。

思考力は先取りできない

小学校高学年になると思考力を問われる問題が徐々に増えていきます。しかし幼児の段階では、会話や本を通じて思考力の種を蒔くことができても、直接的に思考力を鍛えにくいことがわかっています。

例えば計算は、早い子で年中さんで掛け算や割り算、二桁の足し算ができる子がいます。しかし速さや時間の概念や、月がなぜ同じ方向を向いているのかを理解できる子はほとんどいないでしょう。

間違えて先取りできない分野教えると、子供は理解できないのに勉強をしなければいけない状態になります。これこそ時間の無駄なので、どの分野が先取りできるのかをしっかり考えながら進めてください。通常は、「読み・書き・そろばん」が先取りできる分野と言われています。

ただし思考力の種は常に蒔き続けてください。子供の「なぜ?」を大切にし、原体験を積ませてください。

オーバーワーク

多くのご家庭で、陥るのがこのオーバーワークです。教えれば教えるほど身につくので、どんどん先に進めたい気持ちもわかりますが、これを続けていくと今度は教えれば教えるほど、わからなくなる現象が現れることがあります。

子供の器は大人の思っているよりもずっと小さいのです。先取り教育は大切ですが、器がいっぱいになる前にやめて、余裕を持って進めていきましょう。

一日15分の勉強を2回するだけで、2・3年生の漢字や計算は、小学校に上がるまでにできるようになります。

ゆったりとした気持ちで頑張ってください。

先取りは効率が悪い

幼児期から始めないと、プロになりにくい分野があるのは事実です。しかし8割ぐらいまでできれば良いと思うのなら幼児期よりも小学校高学年から始めた方が、効率よく学べます。

例えばそろばんですが、幼児の場合は、上手な子であっても3級になるのは3、4年以上かかります。しかし小学校高学年や中学生から始めると1、2年で取れる子は普通にいます。

スポーツもそうですが、幼児期に習うとまだニューロンが発達しておらず、脳のトレーニングには良いですが、結果は出にくくなります。

せっかく先取りして始めたのに、後から始めた子に追い抜かされることはよくあることです。

さいごに

江戸時代の教育関連の本によると、かつては今よりも高度な読み書きを教えていたそうです。「読み・書き・そろばん」は思考の基礎となりますが、それ自体はあまり思考力が必要ないため、幼児でも始められます。

やらせ過ぎという批判もわかりますが、文科省が決めた教育要項は大多数の子供が無理なく進められるように定められているので、幼児期から勉強をコツコツこなして来た子ですと物足りないのは確かです。

先取りはやり方さえ間違わなければ、とても良い勉強法の一つです。

デメリットをよく把握して、お子様に合ったペースで、勉強の楽しさを教えながら進めてください。

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