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収入格差ではなく体験格差が学力格差を生む

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By: raYmon

体験学習こそが、王道の学習方法です。

収入格差=学力格差ではない

2016年データーによると、東大生の親の60%以上が年収950万円を超えています。

ただし収入の格差が学力格差を生むかと言われれば、そうではありません。高学歴の人に親の収入を尋ねれば、収入が高い場合が多いですが、収入が高い人に子供の学歴を聞いても高いとは限りません。

収入は重要な要素ですが、親の収入に恵まれただけで、子供が勉強ができるようになると限りません。

体験学習が大事

親が特別何かをしなくても、黙々と勉強ができる子がいますが、かなりのレアケースです。通常は、親の努力やアイデアのもと、少しずつ一人で勉強できる子に育っていきます。

恵まれた収入があっても、それを生かすだけの頭の良さが親には必要なのです。むしろ収入がなくても、アイデアと努力で、頭の良い子供を育てることは可能です。

そこで大事なのは、勉強を好きにさせる何かで、これこそが体験学習なのです。

体験学習とは?

体験学習とは、机上の勉強ではなく、実際に五感を通して経験しながら学ぶ学習方法です。草花を実際に育ててみたり、ピザを切りながら分数を学んだりして、エピソードや経験として学んでいく方法です。

何か意図しなくても、子供をキャンプに連れて行ったり工作をしたりすれば、これが勉強に繋がっていきます。

外で遊ばせれば、夏の鉄棒は熱く、冬の鉄棒は冷たいと気づくでしょう。これは熱の伝導を学ぶ際に大いに役に立ちます。またオセロをすれば、斜めの意識が高まり、平面図形の補助線を描く助けになります。

体験学習こそが勉強のセンスを磨くただ一つの方法なのです。

体験格差こそが学力格差を生む

収入が高いからと言って学力の高い子が育つ訳ではないと説明しましたが、それは収入格差を上手く体験格差に変換できていないからです。

私立の学校やインターナショナルスクールに子供を入れ体験を積ませてあげることはとても素晴らしいことですが、それだけでは不十分なのです。

それよりもご家庭での勉強を工夫して体験を積ませてあげる方がよっぽど大切です。公立であろうとも私立であろうともインターナショナルであろうとも、学校で体験格差はそこまで多くないでしょう。公立でしか体験できない経験もあります。

しかし家庭学習の差はとても大きいのです。

毎日テレビを見せ、スマホばかり使わせている子供と、理科の実験道具で遊んでいる子では、間違いなく学力に差が出てきます。

英語を話す機会を毎日作ってあげる家庭と、そうでない家庭では英語を学ぶスピードが雲泥の差になるでしょう。

まとめ

実際は、収入格差が体験格差を作り、そして学力格差を作るのが現状です。どうしてもお金がなければ体験できないことが世の中にはあります。

しかしこの収入格差は親のアイデアで埋めることができます。

お金をかけて海外に行く経験も大事ですが、毎日の生活で料理を教えたりプラモデルに付き合ったりする方がよっぽど大事です。また、たくさんの本を買えないのであれば、図書館に行けば良いのです。

重要なのは、収入格差が体験格差を生みやすい部分ではなく、体験格差=学力格差の部分です。お金が足りなければ、工夫してください。その工夫する能力を子供はしっかり見てくれています。

子供の学力をあげるためには、毎日の親の努力やアイデアで体験を積ませて行くのが大切です。

 

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